
人新世という概念は気象学会から始まった。
そこで 2015 年ギャラリー檜で行なった、気象情報の可視化をここでも行う。当時は、数学者アラン・チューリング(チューリングマシン=現在のコンピュータの原型を作り、ナチスドイツの暗号「エニグマ」を解いた)による生物の皮膚模様の研究を起点に、波形=ヒトの感覚器の認識能力(ヒトの感覚器は粒子しか認識できず、粒子の勾配によって、あるものが 他のものと違うことを認識する。つまり波形の性質を持つものしか認識できない)や、それによる脳の処理系を含め、ヒトの器質的な認識能力や意識の働き、その方向性が持っているバイアスについて考察した。(波形とは物理的に生成されやすい模様である。ヒトは見慣れているものに 対して親近感を持つ。ここの現象が別でもメカニズムが近い場合、類似の性質に惹かれるという 感性的なバイアスが存在するのではないかと仮定して制作を行った) 現在、人新世という考え方や、新しい実在論といった思想的背景が整ってきている。そこでこの作品を 2019 年の京都で改めて構成し直し、展示を行った。
左から順に
虚構器官 2019-atomosphere-1
アルミ複合版にプリント
2019.6
364×515mm
虚構器官 2019-atomosphere-2
アルミ複合版にプリント
2019.6
364×515mm
虚構器官 2019-atomosphere-3
アルミ複合版にプリント
2019.6
364×515mm